機関紙「全国一般福井」 247号(2009年10月27日)
10/18第51回定期大会を開催
10月18日、リライムにおいて福井労組の第51回定期大会を開催しました。冒頭、松永委員長が結成50周年を迎え、福井労組をさらに発展させるために奮闘することを訴えました。次に評議会より三木副議長があいさつに立ち、組織拡大に向けて取り組みを強化すべきことを呼びかけました。
経過報告に対する質疑討論では、松原病院支部の先谷代議員から人員不足による過重労働の改善と評価制度の導入の動きに反対していることなどが報告されました。2010年度運動方針に対する質疑討論では、永大敦賀支部の中林代議員から青年女性部の結成に向けて担当者会議を頻繁に開催してほしいとの要望が出されました。2010年度運動方針・財政方針・秋季年末闘争方針を満場一致で採決すると共に、退任する役員の一部補充を行ないました。役員の交代は以下の通りです。
役 職 |
退任する役員 |
新役員 |
出身支部名 |
執行委員 |
若松 留美 |
中川 繁 |
みどりヶ丘病院支部 |
〃 |
中嶋 亮弘 |
大村 博隆 |
北陸労金労組福井支部 |
会計監査 |
貝川 久幸 |
吉田 和美 |
大野福祉会労組 |
大会宣言を採択し、最後に松永委員長の音頭で団結ガンバロウを行ないました。
記念講演会で毎日新聞記者の
東海林智氏が熱弁
引き続き、結成50周年記念講演会として毎日新聞記者の東海林智氏に「命を削る貧困の労働現場から」と題して講演を行ってもらいました。
東海林氏は、派遣労働者など非正規労働者が突然雇い止めになり住居も失う過酷な状況におかれていることや過労死に追い込まれた大手企業正社員の実態などをリアルに紹介すると共に、そうした状況を生み出している大手企業や政府の対応を鋭く批判しました。質疑応答では、民主党政権への評価についての質問が出されました。また、石川労組の本田書記長が派遣労働者の組合を結成したことを紹介し、労働組合の果たすべき役割について訴えました。
夕方から、同じくリライムにおいて50周年記念レセプションを盛大に開催しました。委員長あいさつに続いて、来賓の方より祝辞をいただきました。この中で全国一般評議会北信越ブロックの畑中事務局長や石川労組の荒木委員長、富山労組の尾山委員長にも祝辞をいただきました。そして、全国一般の専従役員を40年近く務めてきた柳澤前顧問の発声で乾杯を行ないました。しばらく歓談した後に、アトラクションとしてみどりヶ丘病院支部の5名の組合員で結成した「ヴェルデカールズ」によるフラダンス・メレンゲの上演がありました。1曲目はフラダンスを優雅に踊っていただき、2曲目はメレンゲを会場の参加者も巻き込んで楽しく踊り、おおいに盛り上がりました。
さらに参加支部組合員の自己紹介を一人ひとりに行なってもらい、交流を深めました。今回の記念行事を通してさらなる福井労組の発展に向けた決意を全体で確認することができました。
〜放射能を出さないエネルギーへ〜
10月3日、東京の明治公園において「NO NUKES FESTA 2009」が開催されました。
地球温暖化の防止、クリーンエネルギー、このような宣伝で原発は推進されていますが、電力需要に合わせた調整がきかない原発は、結局火力発電に頼り、CO2を減らすことにつながらないのです。それどころか、原発や再処理工場からは日常的に放射能が放出され、放射能災害の危険が拭い去れません。何世代も先まで核廃棄物のゴミを残します。地震列島日本から原発も再処理工場もなくしていく、エネルギー政策の転換に向けて全国から7,000名にのぼる組合関係および市民団体が結集しました。
集会では、社民党党首福島瑞穂氏などから連帯挨拶があり、小木曽氏からは原子力をめぐる全体状況の報告がありました。福井からは平和センターを通じ30名ほどの参加があり、福井地本から2名(平柳副委員長・小林書記長)が参加しました。
集会後、「原発はいらない!」「エネルギー政策転換を!」のプラカードを掲げてデモ行進をしました。明治公園を出発し、青山通り、表参道、原宿駅前、代々木公園に至る一時間ほどのコースで、歩道には人が多く、また電気を多く消費する東京で開催することは、より効果的ではないかと思えました。【平柳紀一副委員長・センイ倉庫支部】
10/23プルトニウム輸送問題学習会
10月23日、職員会館において福井県平和センター主催のプルトニウム燃料輸送問題学習会が開催されました。核燃料輸送研究会の末田一秀氏が「あなたの街を通るプルトニウム輸送」と題して講演しました。末田氏は、もんじゅの運転再開に向けたプルトニウム燃料の輸送の危険性を指摘すると共に、日本の核燃料サイクル事業が破綻している実態を明らかにしました。質疑応答では、福井労組の小林書記長が青森県の再処理工場に関して質問しました。これに対して末田氏は、再処理工場がトラブル続きで稼動できず、使用済み核燃料を備蓄するプールも満杯になりつつあることなどを回答しました。
(10/18定期大会で可決された方針です)
先の衆議院選挙において自民党の歴史的な惨敗により、民主党を中心とする新政権が樹立されました。このことは、これまでの自公政権に対する国民の不満・批判の強さを浮き彫りにしました。引き続き、職場での労働組合の役割が重要です。賃金・一時金のカットなどの攻撃が強まる中で、秋季年末闘争においては、労働者の生活と雇用を守る闘いを基本に全力で取り組んでいかなくてはなりません。
★秋季年末闘争の課題
年末一時金闘争
一時金は生活給であるとともに賃金の後払いです。生活維持のための年収として大きな割合を占め、ローン返済や月々の家計の赤字補填に欠かせない重要なものであります。したがって、一時金は生活安定の基礎となる月々の賃金を補填しての生活向上を基本に、格差是正、年収の確保に向けて年末一時金闘争を闘っていきます。
業績を一時金に反映させる業績連動型一時金決定方式について全国一般評議会は、「業績による決定は交渉権の低下につながり、ますます大手との格差拡大につながる」という理由で反対しています。福井労組も、この方針を堅持し、業績連動型の一時金決定方式に反対して、一時金闘争を組織していくこととします。
★年末一時金3ヶ月の確保
(1)要求の基準
生活向上を基本にして、大企業との規模間格差の是正分を含めて、以下のような統一要求基準で一時金闘争に取り組むこととします。
要求基準 年末一時金要求 3ヶ月以上(基準内賃金を基本とする)
(2)闘いの戦術と日程
短期集中の闘いであり、スト権の確立を含め早めの体制づくりを進めていきます。また、早期決着を基本に組合員が積極的に闘争に参加できる取り組みを進めていきます。
統一要求 11月4日(水) 回答指定日 11月11日(水)
闘いの山場 11月下旬 支給日 12月10日(木)