機関紙「全国一般福井」 244号(2009年6月18日)
6/12夏季学習会を開催
―高原評議会副議長が講演
6月12日(金)、毎年恒例になっている夏季学習会をユニオンプラザ福井において43名の組合員が参加して行いました。
松永委員長のあいさつで始まり、全国一般評議会の高原壯夫副議長の講師により「非正規労働者の組織化」をテーマにした講演を受けました。高原副議長は、石川労組において派遣社員で組織された大同テクノ分会が、親会社である大同工業に対して違法派遣・偽装請負を告発し、直接雇用・均等待遇を求めた闘いを紹介し、昨今の非正規労働者の状況や新しく組合を組織化する難しさ、また労働組合の大切さなどについて提起しました。大同テクノ分会の仲間は親会社労働者と全く同じ労働をしているのに、賃金などは6割程度と低い待遇に抑えられています。約40年前に全国金属の労働組合結成を描いた映画「ドレイ工場」を見て「これは俺らと一緒だ」と思ったそうです。
酒井書記次長より内橋エステック支部の状況について報告がありました。内橋エステック支部では、昨年から行われてきた工場移転に伴う人員削減により、60名以上いた組合員が15名になり、さらに工場長から圧力を受けて支部役員が一度は解散を検討しました。これに対して福井労組として工場長に抗議し、支部組合員への説得を行ない、さらに各支部から檄布を送ったことなどにより最終的に5名の組合員が支部に残り活動していくこととなりました。
質疑応答では、松原病院支部の西端書記長が昨年の秋に栄養科の外部委託案を跳ね返した取り組みについて報告がありました。それに対して高原副議長が、支部内の組合員同士の団結が大事であり、また普段から経営者がどう考えているかを分析し、それに対して組合としてどう対決するのか考えることが大事だと答えました。最後に松永委員長のカンバロウ三唱で閉会しました。 【平柳紀一副委員長・センイ倉庫支部】
夏季一時金交渉がスタート
各支部においていよいよ夏季一時金の交渉が開始されます。春闘時に一時金を同時決着させた支部では、大幅減額提案に対して粘り強い交渉を行ない妥結しました。これから交渉を行なう支部も、組合員の生活を守るために一時金要求の実現に向けて粘り強い交渉を行なっていきましょう。