機関紙「全国一般福井」 239号(2008年12月22日)


12/6もんじゅを廃炉へ全国集会を開催

1995128日に「もんじゅ」のナトリウム事故が起きてから、今年で13年が経ちました。126日、寒風が吹く中で敦賀市の美しい海に囲まれた白木海岸で「高速増殖炉もんじゅ」の廃炉を求める全国集会がありました。集会には全国より各県の全国一般の仲間をはじめとして多くの団体・個人約850名が集結しました。

集会では、主催者挨拶に続いて、松永委員長が地元を代表して挨拶を行ないました。集会後、「もんじゅ」のゲートまで「もんじゅの運転再開反対!!」等のシュプレヒコールを上げながら行進し、高速増殖炉研究開発センターもんじゅ開発部の藤江宏和管理課長に抗議文を手渡しました。午後からは、敦賀市文化センターで屋内集会を開催し、もんじゅ監視委員会委員の小林圭二氏、その他4名の方が、もんじゅの運転再開の危険性について講演を行いました。その後、再度敦賀駅前に向けシュプレヒコールを上げながらデモ行進をしました。

もんじゅゲート前での集会 松永委員長

「もんじゅ」はナトリウム火災事故を起してから13年間と長期に渡り運転を停止してきました。最近では、「屋外の廃棄ダクトの腐食」、「原子炉直下には2本の活断層が存在」、「ナトリウム検出器の誤作動」という問題点などが明らかになっています。

私は今年、昨年7月に起きた新潟県中越沖地震の起きた、柏崎刈羽原発の全国集会に行ってきました。集会に展示してあった地震後の施設内の事故の様子を写した写真を見てきました。写真には地盤が崩れ、施設内の設備が大きく破壊された痕跡が写しだされていました。写真を見たときの恐怖と不安の入り混じった、なんとも例えようのない感情は今も鮮明に残っています。これが自分たちの住んでいる所にも存在し、その事故がありえることを考えると恐怖します。そして、自分たちの生活や子供たちの未来に不安を感じます。

私たちは、考えなければならないでしょう。国はすでに「もんじゅ」に対し約9000億円を投じており、今後経費がかさむことで1兆円以上の巨額の税金をつぎ込むことになるでしょう。

「もんじゅ」が停止していることで、現在私たちは電気が使えない状況でしょうか?危険な状態のまま来年2月の運転再開を許してもよいのでしょうか?原子力エネルギーは便利ではあるかもしれません。しかし、それ以上に危険性を含んでいます。便利さの代償はいつか、どこかで、何かしらの形で支払うことになるでしょう。しかし、事故が起きてからでは遅いのです。私たちは自分たちの生活に密接に関わることについて、もっと知識を取り入れ、本当に必要なもの、危険で不必要なものを知らなければならないでしょう。

私たち福井の仲間、全国の仲間が一致団結して運転再開反対に取り組む姿勢はこれから先もっと強固にしなければならないでしょう。今後、集会があれば、より多くの仲間が集えるように・・・と願います。そして、私たちの子供たちの未来が、「平和で安全な未来」であることを祈ります。         【西端裕幸執行委員・松原病院支部】

2009春闘に向け全国一般評議会の討論集会

―――平均賃上げ要求10,000円以上を提案

 12月12日、13日、全国一般評議会の春闘討論集会が東京において開催されました。アメリカ発の金融危機の影響により日本においても深刻な不況に突入しており、自動車・電機などの大手企業において派遣労働者の契約打ち切りなどが相次いでいます。こうした状況の中で労働者の権利と生活を守るために、2009春闘の取り組みを強化していくべきことが、大浦評議会議長より提案されました。亀崎事務局長が、2009春闘方針(案)として連合の中小共闘センターの要求目安9,000円以上を踏まえて、定昇込みの平均賃上げ要求10,000円以上(@定昇相当分4,500円+A生活向上・格差是正5,500円以上)という方針を提案しました。

2日目には、田島特別幹事が労働相談や非正規労働者の組織化の取り組みについて講演すると共に、高原副議長が合同労組運動の発展・継承について講演し、その後、各地本の取り組みの報告が行なわれました。

HOME