機関紙「全国一般福井」 231号(2008年3月25日)


08春闘の勝利に向け粘り強い交渉を

各支部賃上げ要求は、平均9,828.8円(10支部)

 08春闘は、312日に自動車や電機など大手組合の一斉回答がありましたが、トヨタをはじめとする大手企業が、増収増益を続けているにもかかわらず「賃金改善」が1,000円という超低額の回答でした。昨年末以来、消費者物価が0.8%も上昇(2,000)しており、1,000円では物価上昇分にも届かないという状況です。しかも、電機などでは賃金改善分1,000円は、すべて子育て手当や資格取得の援助に当てられるということであり、基本給のアップにはなりません。もちろん、大手組合の場合は、「賃金改善」分以外に定期昇給分が5,000円〜6,000円あります(自動車総連の場合、11組合平均で5,836)。大手組合のこうした状況は、中小組合への賃上げの波及効果が薄く、今後、交渉を行う中小組合は、厳しい状況におかれています。

 福井地本の各支部は、今年こそ大幅な賃上げを実現しようと全国一般の統一要求基準に基づいて229日の統一要求日を中心に要求書を提出しました。平均賃上げ要求は、要求書を提出した10支部平均で9,828.8円となっています。回答が出た4支部の平均は、4,076円です。【裏面の一覧表を参照して下さい】生活の向上と大手との格差是正のために昨年以上の賃上げを目指して、組合員の団結を基礎にして粘り強い交渉を行なっていきましょう。また、いまだ回答が出ていない支部も多くありますが、経営者に対して回答促進行動を行ない、4月決着めざして頑張りましょう。

労働相談ビラ2,000枚を各戸配布(3/23)

 組合のない職場では、残業代未払いや突然の解雇などが横行しています。こうした未組織職場に組合を結成するために323()、組織拡大行動を実施しました。各支部から約30人の組合員に参加してもらい、全国一般評議会作成の労働相談のチラシ2,000枚を文京・町屋・松本地区の住宅に各戸配布しました。毎年、この労働相談チラシを見て、地本事務所に労働相談の電話があります。








春闘に向け各地で地域学習会を開催
 

3月11日に開催した嶺南地域学習会

 第2回地域学習会を2月下旬から3月上旬にかけて、県内4地域(福井、丹南、奥越、嶺南)で開催しました。今回は若手組合員・支部役員を対象にして、「春闘と労働組合の役割」というテーマで春闘の状況や春闘の歴史、地域共闘の重要性などについて学習を行ないました。同時に、参加者から学習会の感想や支部の取り組みで苦労している点を出してもらい意見交換も行ないました。3月11日の嶺南地域学習会には、地域共闘を実現するために全港湾敦賀支部の仲間3名にも参加してもらい、全港湾の春闘の取り組みを紹介してもらって交流を深めました。(詳しくは、今後報告集を作成しますので参照して下さい)







石川地本中央自校闘争は勝利的な和解

 昨年3月以来、会社の解散=全員解雇攻撃に対して闘争してきた石川地本中央自校分会が、2月22日に勝利的な和解を実現することができました。和解文書において、組合員を解雇したことに関して会社側に「遺憾の意」を表明させ、退職金以外に解決金を支払うことを約束させました。同時に、組合員ほぼ全員が全国一般の組合のある自動車教習所に再就職することができました。とりわけ、城東自校分会の仲間が経営者に対して中央自校分会の仲間を採用するよう要求して闘争したことにより、16名の仲間が城東自校に再就職することができました。こうした勝利的な和解が実現できたのは、全国一般や地域の他産別の仲間に支えられ中央自校分会の仲間が一人も脱落することなく最後まで会社と闘いぬいたことによります。福井地本の各支部の皆さんにも、署名や物販などでご協力いただきありがとうございました。

3/7福井地本・共済担当者会議を開催

 3月7日、共済担当者会議を開催しました。全労済の担当者よりセット共済の満期更新についての説明があり、これを受けて、今後、各支部において共済説明会を開催していただくよう各支部担当者に要請しました。続いて、4月から制度改定となるマイカー共済に関する説明を受け、各支部担当者から制度改定に関する質問が出されました。マイカー共済は5月末までキャンペーンを実施しています。








3/23熱投!ボウリング大会開催

 3月23日(日)、組織化拡大行動に引き続いて毎年恒例のボウリング大会をWAVE40で開催しました。8支部の組合員の皆さんが参加し、熱戦を繰り広げました。

(詳報は次号に掲載します)



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