風水土のめざすもの

 

良質な成果を提供する

建設関連業界は現在,パラダイムの転換と投資の縮小にともなう激動期にあります.しかし,大地への理解とその活用技術は欠かせないものであり,しっかりした調査解析こそが全体のコスト縮減につながる道であると信じています.風水土は,この時期にこそ良質な成果品を提供したいと考えられているみなさまを応援します.

現場とモデルをつなぐ

地質技術者に求められているのは,確かな地盤のモデルを計画・設計・施工側に手渡すことです.そのためには着実な記載,モデルの構想力,構造物への理解が不可欠だと考えます.風水土は地表踏査・ボーリングコア観察・原位置試験などの調査,ダム・道路・災害などの現場実務に関する多彩で豊富な経験から,最適なモデルを提案し,関連する問題の解決をお手伝いいたします.

学術と技術をつなぐ

最近の地球科学の進展にはめざましいものがあります.しかし,たとえば付加体・メランジュ・シーケンス層序学・重力性斜面変形などの概念,風化や地形に関する知識が,解析や設計などにおいては必ずしも生かされていないように感じられます.これらは現場で十分役立つものです.風水土は地球科学各分野の新しい知識と技術とをリンクさせることを目指しています. また技術的な経験から得られた知見を学術の側にもできるだけ提供できるように努力し,両者の統合的な発展に寄与したいと考えます.

津々浦々の応用地学を

日本は非常に変化に富んだ地形・地質で特徴づけられます.岬一つ回れば,峠一つ越えれば使う言葉が違うといった細かい地域特性はこのような環境の多様性に由来しているものと思います.あらたな構造物の計画・設計にはこの多様性が考慮されなければならず,単純に全国統一の基準を当てはめるだけではムダや危険が生じかねません.風水土は綿密な調査を通じて,きめの細かい技術を支援します.